04/04/2018
約60カ国で600を超える英語教師の求職情報を調査した結果、ケンブリッジのCELTA(英語を母語としない人に教えるための英語教授法サーティフィケート)は、雇用者から最も採用時に求められた資格であることが明らかになりました。CELTAは、ヨーロッパ、中東、アフリカの雇用者の71.5%が採用条件として求める資格ですが、CELTAの次にランクしたのは、トリニティCertTESOLで割合として23.6%にすぎませんでした。*この調査のデータから、英国では、 ELT資格を必要とする場合は、特にCELTAを資格として求めることが分かります。
この調査結果は、英語指導者に対する採用時の雇用側のグローバルな期待と資質のレベル、多様性に関する洞察を得る目的で、ELT(英語教育)募集サイトの採用広告を対象にケンブリッジ大学英語検定機構(Cambridge Assessment English)が実施したものです。
ケンブリッジ大学英語検定機構のBlandine Bastie氏は次のように説明しています。
「この調査結果から、CELTAが新任教師向けの質の高い教員研修であることに自信を持っている語学学校や学校(雇用者)によって高く評価されていることが分かります。 CELTAをとってすぐに教職に就いたとしても、初日から授業できる準備ができているスキルがあるとCELTAは世界的に認められているので、彼らが望む仕事を安心して手に入れることができると感じています。」
CELTAは、英語教師として働きたいと思っている人々のための、既に長く確立された資格です。集中的な4週間コース、またはより長期間にわたるパートタイムのコース等選択肢があり、理論と実践の研究と、広範な対面による実践授業形式を組み合わせて提供しています。CELTAコースは70以上の国々で300以上のケンブリッジ認定のTeaching Qualificationsセンターで受講可能です。
英国政府は先ごろ、CELTAに「Advanced Learner Loan制度」を適用可能にすることで、政府による資金援助を通じて、志ある個人に対してイングランドにある大学や教員研修機関でCELTAコースを修了するための機会を与えました。現在、同ローン制度を受け入れているCELTAセンターはイングランドに30以上あります。
詳しくはこちらをどうぞ(英語ページ)
*情報は、2017年11月から2018年1月までの27のELT国際産業雇用ウェブサイトにある60カ国以上の英語教師求職情報として分類された600の英語教育(ELT)募集広告に基づく。
CELTAとは?
CELTA (Certificate in Teaching English to Speakers of Other Languages)について
英語を母国語としない人に対する英語教授法資格のうち、世界中で広く受験されているTESOL/TEFLのサーティフィケート。英語母語話者または同等の英語力を持つ方を対象とした資格で、最も国際的に知られており、世界中で英語教師として採用される条件に用いられています。英語教授法分野の入門レベルの国際資格。年間、10,000人以上がCELTAのコースを修了しています。
英国のプログラムや学位を監査評価する機関の一つOfqual(Office of Qualifications and Examinations Regulation )はCELTAを英国の「全国資格フレームワーク」(NQF:National Qualifications Framework)のレベル5( 学術資格のディプロマに相当するレベル)に定めています。1996年より開始。
CELTAは現在の資格の名称ですが、教授法のコースは50年以上に渡ってさまざまな形で、異なる名前(Cambridge RSA CTEFLAなど)で存在していたため、世界的に広く認知されています。The Certificate of English Language Teaching to Adultsの略称からCELTAとなり、現在は、引き続きCELTAと呼ばれていますが、正式名称はCertificate in Teaching English to Speakers of Other Languagesとされています。