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Cambridge English トレーナーフレームワークは、ノリッジ言語教育研究所(NILE)と共同で開発されたもので、Cambridge English 教授フレームワークと並んで、以下のような目的で使用されています。
このフレームワークは、教師の研修とトレーナーとしての成長をサポートします。トレーナーとしての成長を5つの主要なカテゴリーに分け、それぞれをフレームワークの構成要素と3つの能力別段階(教師からトレーナー、自立トレーナー、リードトレーナー)に分けて追跡します。
このフレームワークを使うことで、トレーナーとしての成長を個々の研修段階に応じて柔軟に進めることができます。フルタイム、パートタイム、臨時のトレーナーや、何らかの形での研修への組み込みにも使用できます。
専門的なニーズの変化に伴って、優先すべき分野を浮かび上がらせ、特定するためにもフレームワークを使用することができます。
教師からトレーナーへ
自立トレーナー
リードトレーナー
トレーナー自身の指導経験に基づいて、身近な状況や予測可能な状況で研修を行うことができる。
基本的な戦略を用いて、予測できる個人のニーズに対応することができる。研修の企画・実施にあたっては、多様性に対する基本的な感性を発揮できる。
自身の指導経験や他の教員の指導経験をもとに、様々な場面で多様なグループの研修を実施することができる。
個々のニーズに対応するために事前に計画を立て、様々な戦略を用いて緊急のニーズに対応しようとするとすることができる。多様性を重視したアプローチで研修を企画・実施することができる。
事前の徹底したニーズ分析に基づき、不慣れな状況であっても、幅広い戦略を用いて、緊急性の高いニーズを含む個人のニーズに効率的に対応できる。
研修の企画・実施にあたって、多様性に対する深い感性を発揮できる。
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基本的な言語分析や効果的な指導実践の原則を含む言語システムを明確に理解し、それを研修に反映させることができる。研修と授業は異なることを認識している。
基本的なトレーニングの原則を示すことができる。限られたリソースを活用できる。
多くの言語分析方法を理解している。効果的な指導原理と実践をある程度示すことができる。周辺的な教育実践についても理解している。
研修と授業の違いについての明確な理解を示すことができる。効果的な指導原則を示すことができる。幅広いリソースを活用できる。
幅広い言語分析方法を活用できる。中心的および周辺的な効果的な指導原理と実践を幅広く示すことができる。
実践的なノウハウだけでなく、現場での幅広い理論的概念の深い理解と幅広いトレーニング方法を使いこなすことができる。広範囲のリソースを活用できる。
指導があれば、与えられた資料をもとに、事前に準備された研修活動を実施することができる。
教員研修のアクティビティを企画・実施・評価するための基礎的な能力を有している。
与えられた研修資料を特定の対象者に合わせて適切に応用できる。
教員研修のアクティビティを計画、実施、評価するための明確で首尾一貫した手法と理論的根拠を示すことができる。
原則の応用と革新を通じて、個人の幅広いニーズに対応する学習単元やコースを設計できる。
研修アクティビティの計画、実施、評価に関連した、複雑な状況的要因の影響に適切に対処できる。
定められたツールと手順を用いて、授業観察を設定し、実行できる。
授業の改善すべき点に対して一般的なフィードバックを与え、教師の学習のための基本戦略を提案できる。
ほとんどの場合、定められた評価基準を正確に適用できる。
様々な観察方法を活用できる。定められた観察ツールと手順を適切に適用できる。
改善が必要な点について具体的なフィードバックを提供できる教師として、学習のために明確で適切な戦略を提案できる。また、一貫して評価基準を正確に適用できる。
定められた評価基準を批判的に評価して、必要に応じて自身の能力向上に反映させることができる。
原則に基づいた適用と革新を用いて、授業観察とフィードバックを与えるためのツールと手順を作成できる。
緊急性のあるものを含む固有のニーズを掘り起こして、教師の学習のために明確で適切な戦略を幅広く提案することができる。
評価ツールの有効性を研究し、具体的な状況に応じた評価基準を作ることができる。
研修の価値と実践を伝えるために、教育実践に関する自身の信念を活かすことができる。
研修に関するフィードバックに前向きに対応し、研修過程におけるトレーナーと研修中の教師の役割の基本的な理解を有している。
トレーナーの専門能力開発をサポートするために利用できるリソースを認識している。
研修の価値と実践を振り返るための基盤として、自身と他の教員の教育実践に関する信念を活用することができる。
自身の研修に対するフィードバックを求め、研修過程におけるトレーナーと研修中の教師の役割を十分に理解している。
教員研修分野で、自身の能力と専門性の開発にも積極的に取り組む。
研修実践を通じて、自身の価値観や明確に定義された信念を模範として示すことができる。多様な視点を認め、研修中の教員が新しく見い出した信念を表明することを促すことができる。
自身の研修に対するフィードバックを求め、研修過程におけるトレーナーと研修中の教師の役割を深く理解している。
現代の研究と批判的な考察を用いて、他の教師の適切な専門分野開発をサポートしながら、自身の専門能力の開発を継続することができる。
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Cambridge English トレーナーフレームワークの紹介 Cambridge English トレーナーフレームワーク Cambridge English トレーナーフレームワークの概要
それぞれのカテゴリーと記述を読み、自身の現在の実践と照らし合わせて、自分や自分の組織がフレームワークのどの段階にあるかを理解し、強化・発展させるべき領域を特定することができます。
第一段階である「教師からトレーナーへ」段階では、学習プロセスと基本的なスキルを身につける方法が示されています。第二段階の「自立トレーナー」段階では、基本的な研修技術に習熟するまでのトレーナーの成長を示しています。第二段階では、トレーナーは受講者のニーズに合わせて研修教材を調整するなど、実践的なスキルを向上させるための対策を講じていることを示します。第三段階の「リードトレーナー」は、研修に携わる教師がしばしば担うリーダーの役割について示しています。
すべてのトレーナーが最終的にリードトレーナーの段階に進み、リードトレーナーとしてのすべての基準を満たすことを求められている訳ではありません。また、「教師からトレーナーへ」段階の能力があっても、その後、自立トレーナーやリードトレーナーの責任が与えられるとは限りません。このフレームワークは、それぞれの教師が自身のトレーニングの計画と成長状況に合わせて、3つの段階に分けられたカテゴリーとその構成要素ごとの評価基準のさまざなレベルに達することができるように設計されています。したがって、能力開発の各段階の具体的な時期は決まっていません。
Cambridge English トレーナーフレームワークは、ケンブリッジ大学英語検定機構とNILE(Norwich Institute for Language Education)の経験をもとに開発されました。ケンブリッジは、英語教授法認定資格の提供に携わるトレーナーを養成するプログラムの開発と評価に豊富な経験を持っています。NILEは、定期的にトレーナーを養成している雇用者や組織として、トレーナーがどのように成長していくのか、どのような指標が発達段階の違いを示しているのかについて、独自の視点を持っています。
このフレームワークは、関連する文献の広範なレビューと、世界中でさまざまなトレーナーの役割を担う個人が持つ能力を考慮して開発され、特徴づけられました。
このフレームワークは、オンラインでも対面でも同じように適用できるように設計されています。このフレームワークは、テクノロジーへのアクセス、配信方法、オンライントレーナーの技術的な能力の違いはあっても、求められる中核的な研修能力における違いは生じないように開発されています。.
このフレームワークでは、中心的および周辺的な指導原理と実践は、現場の慣行に基づいて定義されるべきであり、それは状況によって異なる、ということを認めています。また、フレームワークは常に変化する可能性があります。トレーナーは、研修中の英語教師が利用できる他の方法論や、新たなトレンドの出現を認識しておく必要があります。
以下のまとめでは、Cambridge English トレーナーフレームワークの3つの段階ごとに、典型的なトレーナーの横顔を紹介しています。 Cambridge English 教授フレームワークの熟練レベルと専門家レベルの詳細はこちらをご覧ください。
サーシャは優秀な学級担任です。彼の同僚は、彼が自分の職場環境とそこにいる生徒、保護者、教師の社会文化的・経済的現実をしっかりと理解していることを評価しています。
ここ数年、彼は多くの学校で先生方のための模擬授業を行ってきました。彼は、地域の教育当局から、地域の教師のための研修会を実施することを依頼されています。サーシャは自分の教室で定期的に使っている手法を実演することには慣れていますが、授業を行うことと、教師の研修を行うことは異なることを理解しています。新しいアイデアを紹介したり、新しい指導法を正確に実演したり、振り返りを促すなどの、トレーニングスキルの基本的な能力は持っています。
自治体から寄せられた基準に沿って先生を指導・サポートし、また、自身の経験に基づいたアドバイスを行っています。また、教師の信念、価値観、実践との間にはギャップがあることを認識しています。数年間の実践の上に築かれた自分自身の指導に関する信念や価値観を明確に理解しており、それらを明確に表現することができます。
彼は、地域の英語教育協会のリソースを活用し、学会にも何度か参加したことがあります。自身の信念や価値観について他の教員と議論する機会を積極的に求め、自身の授業や研修の実践についてフィードバックを求めます。彼は、この分野でのさまざまな専門能力についての知識を持っています。
アイーシャは、非常に優秀な学級の担任教師です。また、長年にわたり英語教師の研修も行っており、実践者としての実績も高く評価されています。彼女は、どのような研修を実施する場合でも、多様性を認め、グループや個々の教師のニーズに合わせて研修を調整してきました。最初のニーズ分析では特定できなかったニーズでも、コース中に浮上してきた場合に気づくようになっています。特定のグループの先生方のニーズに合わせて、独自の研修教材を追加しています。様々なトレーニング手法を知っており、それらを自分の研修でも取り入れるようにしています。
彼女は、その地域の指導基準を授業観察に利用することに長けている経験豊富な教師です。様々なツールを使って分析し、教師の実践と信念や価値観とのギャップを見極めることにも長けています。アイーシャは、授業観察を行ったあとで、その教師の成長に必要な方法を特定し、基準を満たすためにどのように指導実践を変化させ、効果的な学習に必要なものについての信念をどのように変化させるかについて指導します。
アイーシャは、先生方がアイデアを共有できるように、学校の先生方の意欲を促すディスカッショングループを立ち上げました。彼女は、全国的教師組織の学会で何度か発表したことがありますが、もっと関わりたいと思っています。彼女は自分の専門とする分野を検討しています。
ジュリアは経験豊富なトレーナーで、英語教育と研修の権威として仲間から認められています。教師のグループ研修会を数多く企画・実施し、研修方法の幅広いレパートリーを幅広く持っています。
彼女の研修会では、幅広い理論と実践がブレンドされており、受講者は自分の状況に最も適したと方法を選択できるようになっています。コース設計の際には、個人のニーズを細かく分析しています。ジュリアは、コースの最初の段階では気づかなくても、訓練が進むにつれて浮上してくるニーズに気づくことに長けています。変動するニーズに合わせてコースやトレーニング方法を調整し、また、参加者の要求の変化に応じてコース内容をバランスよく調整することができます。
授業を観察するときには、観察後の教師とのディスカッションで、観察された教師の実践、信念、それらの間の一貫性について洞察力に富んだ分析を行います。授業観察を行った教師から、向上するための方策を引き出すようにするだけでなく、能力開発のための幅広い具体的な提案と方法を提案することができます。彼女はしばしば才能のある教師を見極め、特定分野で専門性を持てるよう支援しています。
ジュリアは他の人からは、建設的で興味をひく存在とみなされ、彼女の意見は常にバランスが取れていると認められています。定期的に全国的な教師組織の学会で発表しており、最近では地元の教師サポートグループでリーダーシップを発揮しています。
トレーナー養成コースは、小学校や中学・高校に勤務する英語教師の研修を行うために必要な知識とスキルを身につけるための対面式コースです。研修会の運営、授業観察とフィードバックの方法を学びます。
このコースは経験豊富な教師のグループ向けに提供されており、雇用主や教育機関を通じてのみ利用できます。
トレーナー養成コースについて詳しく知る.