20/10/2023
英国の社会科学アカデミー(The Academy of Social Sciences)は、ケンブリッジ大学の言語学習と評価の専門家、Dr Nick Savilleに名誉あるフェローシップを授与しました。社会科学アカデミーは、社会科学の学者、実務家、学識経験者で構成されています。同アカデミーは、教育、政府、ビジネスにおいて社会科学が果たす重要な役割を擁護する、英国における社会科学分野の主要な独立した機関です。
フェローシップは、社会科学への貢献が認められ、アカデミーから著名な専門家に授与されるものです。選出されるためには、その研究がコミュニティ、社会、場所、経済が直面する主要な課題のいくつかに取り組んでいる必要があります。アカデミーの著名なフェローシップは、学界、公共、民間、第三セクターから1,500人の第一線の社会科学者で構成されています。
Cambridge Englishのグローバル・マネージングダイレクター、フランチェスカ・ウッドワードは次のように述べています。
「Nickの言語評価への卓越した貢献と、彼の研究が社会に与えた影響が認められたことは素晴らしいことです。これは当然の栄誉であり、彼の研究とソート・リーダーシップにふさわしい称賛です。私たちは彼を誇りに思い、その功績を称えます。」
Dr Nick Savilleは30年以上英語教育に携わってきました。現在、Cambridge University Press & Assessment Englishのソートリーダーシップ担当ダイレクターとして活躍。また、Association of Language Testers in Europe (ALTE)の事務局長、The International Research Foundation for English Language Education (TIRF)の理事、Institute for Automated Language Teaching and Assessment (ALTA)(ケンブリッジ大学)のマネジメント委員会のメンバーでもあります。
1989年にケンブリッジに着任する以前は、イタリアのカリアリ(Cagliari)大学で教鞭をとり、また、東京でテスト開発プロジェクトを総括。言語学の学位、TEFLの修士号、言語テストの博士号を取得。主な研究分野は、テストの影響調査モデルの開発、テスト開発と検証における品質管理システムの導入、移民や市民権取得を目的とした言語アセスメントの利用など。また、多言語主義、言語政策、国際共通語としての英語の役割に関連する問題について定期的に助言を行っています。
また、国際的なイベントで定期的に講演を行うほか、言語評価に関する出版物も多数出版。また、『Language Assessment Quarterly』の創刊副編集長であり、『Studies in Language Testing』シリーズの共同編集者でもあります。
今回のアカデミー選出について、Dr Nick Savilleは次のように述べています。
「社会科学アカデミーのフェローに選出されたことを光栄に思います。また、言語アセスメントに関する私の専門知識と情熱を分かち合い、社会科学における世界有数の研究者たちと交流できることを楽しみにしています。」